江戸 日本橋の通り3丁目 の 呉服商 越前屋。
お芝居「釣り忍」の 定次郎さんは その店の 次男坊
母親違いの 兄、佐太郎が 越前屋を 継いでいる。
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正札(つまりは 価格を明記して商品を並べる)販売を
始めた 呉服店が あったそうな・・
それが 「越後屋」 という お店
この 角のお店です
この 当時としては 画期的な 正札販売などの 販売方式で
高級であった呉服を 庶民でも手が届くようにした 越後屋さん
明治後期になって 店主の 三井んさん
名前の 「三」と 越後屋 の 「越」から
「三越」 と 名乗るようになります。
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日本橋通り三丁目
釣忍 の 越前屋 佐太郎さんのお店の場所です
本家は 白銀町(しろがねちょう)と 呼ばれています。
佐太郎さんのお店 越前屋さん
ベースにしてあるのは 三井財閥 の 「越後屋」さんです
定次郎さんは
現代の感覚でいうと
「三越百貨店の 次男坊」 なのでございます。
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他劇団さんの お芝居 「釣り忍」で
原作と変えて
「白銀屋」などと わけのわからない名前で行っている
劇団さんもありますが・・
それだと 「三井グループの 越後屋」というのが
表現できていません。
架空のお話なので 名前変えている ことを 理解するならば
「越前屋」 あるいは 越後屋を イメージする
名前にしなくては この 呉服屋さんが どれほどの規模であるか
イメージしずらいわけでございます
劇団都の場合 原作と同様 「越前屋」を
そのまま 使っています。
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最近 劇団都の 「釣り忍」 では
本家 白銀町 仁兵衛さんは 「井筒屋」という店の主人である
という設定にして 行っています。
佐太郎さんや 定さんのお店は 越前屋
つまり 越後屋ですから
その 本家とは・・・
「三井」のはずなんです。
つまり
本家 白銀町の仁兵衛さんとは
三井八郎右衛門 のこと。