三社祭りは 東京の 浅草神社(通称 三社様)の お祭り。
当初は 3月に行われる お祭りでしたが
明治5(1872)年から5月17・18日に行われるようになった。
現在は5月第3週の金・土・日曜日に行われ、
平成30年度は 5月18日(金)・19日(土)・20日(日)
の 三日間にわたって 繰り広げられています。
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江戸時代末までは 浅草寺と浅草神社が 一体となった行事で
「浅草寺縁起」によれば、
起源は「神輿を奉り船遊びを営んで天下の安寧を祈るよ う」との
阿弥陀三尊のお告げを得て、
正和元年(1312)3月18日(観音示現の日)に行われた「舟祭」に
あるということで 「観音祭」「浅草祭」とも呼ばれていたそうです。
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祭礼は 山車(だし)が中心で、蔵前筋や浅草橋の各町なども
山車を繰り出し、行列の勢いと絢爛さを競いあったようです。
江戸名所図屏風(出光美術館蔵)
1625年(寛永2年)に描かれた 祭の風景
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大衆演劇のお芝居 「浅草三兄弟」
序幕 浅草の土地で 年に一度の祭礼の日
と設定して 劇団都でも行っています。
劇団T でも そういう設定で行ってまして
ある時 スリの立花金五郎さんが
「三日間にもわたる祭り」と言ってましたが、
まちがいですね
江戸時代は、1年おきの3月17・18日に
本祭(ほんまつり)が行われたそうです。
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そもそも 浅草三兄弟、序幕が 「浅草寺境内」というところに
桃象は 疑問を感じています。
このお芝居のベースである 講談「祐天吉松」によると
両国回向院のご開帳が当たり 三度目の開帳と
インドからの象が来るので香具師が偽物を作る。
象が現れると大人気。
通りかかったお嬢さんの簪を吉松が抜いた
と乳母が叫ぶと吉松が居直る金五郎が現れ、
スリを裁くと言って殴ると簪を取り返して
と 浅草寺 ではなく 「両国回向院」が 舞台でございます。