特派員から 画像が届いています
紅とかげ闇の銀次郎 光乃みな
春太郎の父親 新兵衛 都京弥
目明し 春太郎 京乃廉
目明し 熊五郎 京乃健次郎
こういう配役で行われたようです。
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十手持ちの持場争い。熊五郎は 年紀の浅い春太郎が
重要処 稲荷橋を任されたことが気に入らない。
自分の持ち場 両国橋と変えてもらうように
上役に進言しろと迫る。が、春太郎は断固拒否。
熊五郎 「それなら 三日以内に 今世間を騒がせている
紅とかげの銀次郎をめしとって手柄を立てろ。
それなら 認めてやる」
春太郎は しぶしぶながらそれを承知する。
春太郎は家へ帰って そのことを 父新兵衛にこぼす。
新兵衛も以前は十手持ち。
今では お上にそれを返上して隠居した身。
「そんな約束など気にするな。たとえ三日以内に
めしとることができなかっても 熊さんは何もできないよ」と 一笑
「そんなことより 白檀みがきの十手にかけて
どんな理由があろうとも 盗賊に情けをかけちゃならないよ」
そして 大捕り物がはじまる。と 春太郎が出て行った。
鳴り笛が響く中、ひとりの男が 熊五郎に追われて逃げてきた。
着物は雨に濡れてびしょぬれ。
そこにあった家へ飛び込んで 熊五郎から逃げ切った。
その家こそ 新兵衛の家だった。
借りにいった家の風呂が壊れてたと
帰ってきた新兵衛と その男が はちあわせ。
男は 腰にさしていた刀を抜く。
おっと まちねぇ。自分の家に帰ってきて
そんな物騒なもん振り回されたら こまっちまうな
見てのとおりの老いぼれ、
何もしやしねえから そんな物騒なもんはしまってくれ・・
男は 刀をしまう
何かわけがありそうだが そんな雨に濡れてちゃ
風邪ひくぜ おちついて こっちきて 火あたっていかねえか
月潟村だって?
とっつぁん 月潟村知ってるのか?
あ・・あぁぁ 若い時に 少しの間だけだが、住んでた事があるんだ。
雨に降られてビショビショ さらに役人に追われて飛び込んで来た男。話をきいてみれば 幼いときに生き別れになった父親を捜しているという。
男の父親が色街の女にうつつを抜かしている間に
愛想がつきたと母親が子供を残して出て行ってしまい。
父親は じゃまになった子供を 角兵衛獅子に売り飛ばして
しまったのだった。男が住んでいたのが月潟村。
月潟村といえば 角兵衛獅子発祥の土地。口減らしのために子供を角兵衛獅子に売ることが よく行われていたらしい。
獅子の子となった男だが、稼ぎは水物。
三度の飯が一度や二度になることもタビタビ。
芸事で失敗をすればその飯すら与えてもらえない。
そんな生活がイヤになって
親方のもとを逃げ出したのはいいが、食えるあてもなく、
三日三晩何も食わずに 腹をへらしてさまよっていたら
ある一軒の農家の縁側に にぎり飯が置いてあった。
それを 勝手に手にして食べたら 盗みになる。
やっちゃならねぇとわかっていたが
どうにもこうにも腹がすいててどうしようもねぇ。
その握り飯を食べたさ。うまかったー。
それが悪事のはじまりさ。
最初は 食い物だけだったが、
それがかさなると 食い物が金になり・・・
今では 紅とかげ 闇の銀次郎といわれる 盗人さ。
その男こそ、今 江戸を騒がせている 紅とかげだった。
ハッとする新兵衛。
「何か 身のあかしになるもの持ってないのかい?」
お守りを持っていたが 一時の気の紛れで川に捨ててしまった
その男こそ、その昔 新兵衛が 角兵衛獅子に売ってしまった
銀次郎だった。
息子だとはわかったが、親子名乗りなんぞ出来ようはずもない。
迷惑掛けたくないから、雨が上がったら出て行くから、
「獄問台にあがったら、線香の一本も手向けてくれ」と。
辰兵衛は「お花を手向ける」と涙を流す。
銀次郎は世話になったからと肩をもんでやる。
新兵衛は まだ着物が濡れているから 風邪をひいちゃいけねぇ
身体をあっためたほうがいいぜと 酒をもってきてすすめる
今生の別れになるかもしれない
セガレとの酒を酌み交わす新兵衛
とっつぉん 泣いてるんじゃねえのか? どうしたんだ
泣いてなんかいねぇよ
そういう 新兵衛の目からは 涙があふれていた
そんな 新兵衛と紅とかげが いる家に、春太郎が帰ってきた。
紅とかげ 御用だ!
春太郎に土下座して 情けをかけてやってくれと頼み込む父。
とっつぁん どうしたんだ。どんな理由があろうとも
盗賊に情けをかけちゃならねぇといつも言ってるじゃねえか
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おそらく こういう内容だと・・・