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Channel: 桃象の観劇書付
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9月10日 劇団花吹雪 「雷 -いかずち- 」 

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加代は  青山新十郎 と 恋仲になり

親の反対で 駆け落ち状態で 家を飛び出した過去があった。

 

青山新十郎は 殿様から預かった 家宝の壺を盗まれ、

不興を買って、流浪の憂き目にあい 鳥目の病に侵されていた。

 

その家宝の壺を盗んだのは 加代に横恋慕した 

大山宇三郎の仕業。

但馬屋と結託して 青山新十郎をワナにかけたのだった。

 

 

そんな 加代が 江戸の 街中で 実の姉 おせんと出会う。

 

おせんは 口入れ屋の 湊屋五郎蔵と 所帯を持っており

おせんの母親 つまり 加代の母親も そこに身を寄せている。

 

湊屋五郎蔵は 口入屋としての 才覚はあるのだが

耳が不自由で 聞こえづらいという病をかけていた。

 

そんな 湊屋五郎蔵の元へ 

加代が 母親に一言だけでも挨拶したいと訪ねてきた

 

田島屋が すばらしい壺を売りたいと 

商談を持ち込んできていて 価格は 300両だという。

 

それを 聞いていた 加代

 

その壺が どんな壺か 詳しい話は 全くせず

「壺」「300両」という情報しかないのに

 

青山新十郎が 殿様から預かった 殿様伝来の壺だと

直観する 加代が ものすごいんですが

 

家に戻ってから 夫 青山新十郎に 壺が見つかった

その壺を取り戻したいと  加代は 但馬屋へ行き

大山の 手活けの花になると 出ていきます

 

流浪の身 300両は 難しいと考え込むところへ

タイミングよく  伊勢屋の主人が訪ねてきます

 

伊勢屋の主人 悪人から斬られそうになったところを

助けていただいた 青山新十郎を命の恩人だと礼を述べます

 

新十郎の様子がおかしいので聞いてみると

300両の金の工面に困っているという

 

伊勢屋は ちょうど 為替で儲けた あぶく銭のような

300両があるからと ポンと出してくれた。

 

 

新十郎は 300両を持って 湊屋五郎蔵の家に向かいますが

偶然にも  夕ぐれ時 山中で 五郎蔵とぶつかります。

 

耳の不自由な五郎蔵と 鳥目で目の見えない新十郎

会話が成立せず 五郎蔵を追いはぎと勘違いして 

斬りかかる新十郎  

 

斬られてたまるかと 剣を構える五郎蔵

 

そんな二人に キセキが起き 誤解が解けます。

 

すまねぇ この300両  貸しといてくれと 

五郎蔵は  300両を手にして 田島屋へ 乗り込みます

 

 

五郎蔵は 田島屋で  大山や但馬屋の悪事を暴露

チャンチャンバラバラと なります

加勢にきた 新十郎とともに 一味をやっつけて

壺と加代を 取り戻します。 

 

壺を 手にした 新十郎。 中身を確認して

それが 問題の壺であることを確認。

 

加代と 二人で  国元へ戻るという 新十郎

それを 見送って ハッピーエンド。

 

 

口入屋五郎蔵 笑顔で その様子を見ながら

「まんまと 300両手に入れたぜ」と 

ほくそえんでいたことでしょう

 

 

という 登場人物も多く 話が込み入ってるのに

それを テンポよく進めるから 

ところどころ 話が飛んでいるような 

そんな印象の芝居でした。

 

もっと じっくり しっかり 演じてもいいのになぁ。

2時間半の芝居で 見てみたいお話しでした


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