東京や京都の 歌舞伎役者が 大阪で公演をするときに
PRを 兼ねて 川を 船で パレードをします
それを 舟乗り込みと 言います。
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現代の 道頓堀川の「舟乗り込み」の様子がこれ
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大阪の 川の様子も 昔と今では 埋め立てられして
変わってしまっているのですが、
明治期には
土佐堀川 と 道頓堀川を 結ぶための
運河 「西横堀川」というのが あったんやそうです
そのころの 舟乗り込みは 土佐堀川を スタートして
西横堀川 を 通り 道頓堀川 まで
パレードが 盛大におこなわれていたそうでございます
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お芝居 残菊物語
お徳が身を 寄せていたのは 西横堀の居酒屋お梅のところ。
地図の☆印あたりですね
今日は 東京で 人気絶頂となった 二代目 尾上菊之助が
大阪での 公演を控えての 舟乗り込みの日。
病に臥せっている お徳の部屋にも なにやら聞き覚えのある
おはやしが 聞こえてくる。
が お徳は 肺の病で 明日を知れぬ状態であったが
その おはやしや 見物衆の 声を聞いて
菊之助の 成功を喜ぶのであった。
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こういう 明治期の船乗り込みの様子が わかっていると
残菊物語が さらに楽しめます