釣り忍て 条件揃ったら花さくんですか !?
我が家の10年くらいのですが まだ咲きません
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先日 こんな質問を頂きました。
↓ 桃象家の釣忍
釣忍は 「シノブ」というシダの仲間の植物を
鑑賞用に 仕立てたものです。
シダ類も コケ類も、
花が咲いて タネ(種子)を作って 子孫を残すという形ではなく
葉の裏に 胞子をつくり それ自体をばらまいて 子孫を残します
したがって 受粉を行い種子を形成するために必要な器官である
花の存在が必要ないのです
その シダ類のシノブ を 同じ 胞子タイプの コケで巻いて
作った 「釣忍」は シノブからも コケからも 花が咲くことはなく
絶対花が咲きません。
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ただし
羽蝶蘭・セッコク蘭・サギ草蘭を 寄せ植えしてある
釣忍も 世の中には存在するようです
ただ
以前 浅草浅草寺の朝顔市で
釣忍を売っているお店もあり、そこの人に
「花の咲く釣忍はありますか?」と
聞いてみたことがありります。
「普通 伝統的なものは 咲かないものだよ。
寄せ植えしてあるものもあるようだけど
うちは そんな邪道のものは扱ってないよ」
という答えでした。
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お芝居「釣り忍」において 花の咲く設定で行われている
劇団もあり、「なかなか咲かないのに花が咲いた」
という形で行われているようです。
しかし それでは 「釣忍」である必然性がありません
そういう設定ならば 月夜の晩に 一日しか咲かないとされる
さぼてんの一種 月下美人 のほうが いいんじゃないかと
桃象は思うわけです
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お芝居中 植物が 枯れる → 芽が出る という推移を
行うべきでなんですね
なぜなら
おはんさん 一緒に暮らし始めて二年 別れることになります
でも 再び 夫婦生活をすることになる。
シノブという 植物は 乾燥にも強く 枯れても
再び復活しやすい植物。
そんな 釣忍のように 復活をする
おはんと定次郎の恋物語
というのが このお芝居の本当の魅力だと考えています。
花が咲く設定の場合には、、植物枯れませんよね?
花が咲くか咲かないか以上に 枯れるかどうかが
最も重要なんです。