北の空
南の空
と、 4月にはまだ見えなかった
天の川が 見えるような季節になります。
■
元禄16年4月7日 (1703年5月22日)
醤油屋平野屋の手代 徳兵衛と
堂島新地の遊女お初が
梅田曾根崎天神の森で心中をとげる。
鐘ばかりかは、草も木も
空も名残りと見上ぐれば、
雲心なき水の面、
北斗は冴えて影うつる
星の妹背の天の河。
鐘だけでなく 草も木も空も そうだ。、
これが最後と思って見上げると、
静かに流れる川の水には 北斗七星が
そして 織女星、牽牛星が逢瀬をするという
天の河が映っている。
「曽根崎心中」の 夜は
おそらく こんな夜空だったと思われます。
文楽「曽根崎心中」の名文句については
↓下の記事参照