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Channel: 桃象の観劇書付
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【用語解説】龍の口  

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今から千三百年の昔、

大峯山の開祖、役行者によって草創された名刹で、

全国修験道の根本道場として信者、

登山者の必ず訪れる真言宗醍醐派大本山 が 天川村の龍泉寺

 

 

役行者が 岩場の中からこうこうと水が湧き出る泉を発見し

その泉のほとりに八大龍王尊をお祀りし、行をしたのが

龍泉寺の始まりと伝えられています

 

由縁としても、この湧き出る泉を「龍の口」と言い、

この地を龍神様の住まわれる泉ということから、

龍泉寺と名付けられたのだとか。

 

「龍の口」は修験者たちから清めの水と言われ、

大峰山の第一の水行場とされるなど

修験道の道場として重要な場所になっている

 

808年に弘法大師が訪れた際に

この地で 雨乞の修法をされたと  伝えられています

 

 

劇団都のお芝居 「雨乞い源兵衛」

 

祈祷師さんが 清め水として

「大峰山の麓(ふもと) の龍の口の水」 と 言うわけですが、

そういう 由緒ある「清め水」な わけでございます。

 

お芝居上 さらっと 聞き逃してしまいそうな場面では

ございますが こういう細かいセリフが 

随所にちりばめられています。


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