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Channel: 桃象の観劇書付
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【用語解説】 陀羅尼助(だらにすけ)

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陀羅尼助(だらにすけ)とは

日本古来の民間薬。

 

医薬品(現在のリスク区分では第2類医薬品

もしくは第3類医薬品に分類される)。

単にだらすけとも呼ばれる

 

 

陀羅尼助の由来は、強い苦みがあるため、僧侶が

呪文の一種の 陀羅尼(だらに:を唱えるときに

これを口に含み眠気を防いだことからと伝えられる。

 

陀羅尼助は和薬の元祖ともいわれ、

伝承によれば、1300年前(7世紀末)に疫病が

大流行した際に、奈良時代の修行道の開祖

役行者(えんのぎょうじゃ)がこの薬を作り、

多くの人を助けたとされる。

 

古くは吉野山(吉野町)および洞川(どろがわ、天川村)に

製造所があり、

吉野山や大峯山への登山客、行者参りの人々の

土産物となっていた。

 

丸薬状にしたものは、陀羅尼助丸であるが、

服用のし易さから

現在ではこちらが製造の主流となり入手が容易である。

 

 

陀羅尼助(板状)は、下痢止めとして用いられ

陀羅尼助丸(粒状)は、胃腸薬として用いられる。

食欲不振、腹部膨満感、消化不良、食べ過ぎ、飲み過ぎ、二日酔等。

 

 

今の薬のように製造が特許などで保護されていないため、

多数の製造所があり、おのおの製造所によって成分が

微妙に異なっていて 奈良県内には 陀羅尼助の看板が

あちこちに 存在するという 文化が確立されました。

 

 

最近は 「薬の取り扱い」が 厳しくなったこともあり

製造所が減り、製造方法や 成分を一本化するなどして生き残りを

かけている

 

 

奈良土産の 胃腸薬として ナイスかもしれません。

 

 


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