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Channel: 桃象の観劇書付
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3/26 見海堂「からっ風の子守唄」①

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3/26 見海堂「からっ風の子守唄 下北の弥太郎」

 

■序幕  第一場  越後長岡の居酒屋

 

下北の弥太郎    見海堂真之介

 

居酒屋の女主    富士野竜花

ぼさま         見海堂一馬

 

犬神の権蔵     見海堂駿

弥太郎 (幼少)    あっぱれ水晶 

千代    (幼少)    かのん 

 

守花一家若い衆   見海堂獅子

守花一家若い衆   見海堂虎之介

 

大前田栄五郎    風吹あさと

 

 

弥太郎の回想シーンから 始まります。

 

越後長岡で、角兵獅子の弥太郎と千代は
小さい折千代が土地の親分 犬神の権蔵に売られてしまった。

権三の子分に海に突き落とされた弥太郎は漁師に助けられ、

それから五年、その漁師の元で育てられましたが、

お千代を捜したいと思って、そこを飛び出し 苦労を重ね

今では旅から旅のやくざ稼業をしながら、ようやく19年前に、

お千代と生き別れた長岡の宿に戻って来ました。

 

弥太郎は居酒屋で知り合った 津軽下北から来たとボサマに、

お千代の好きだった「十三の砂山」を頼みますが

そのボサマが五年前に花巻で門付をしていた時に

「十三の砂山」を頼んだ女郎がいて、

四年前に再び花巻に行った時に又、その女郎と再会し、

その女郎が幼い時に越後高田辺りを角兵衛獅子で

回った話をしていたと聞き、その女郎こそ自分が捜し求めている、

お千代だと確信します。
 

しかしボザマが一年前に花巻に行った時には、

もう、その女郎の姿は無く、鯵ケ崎の方に鞍替えしたらしいという

話だったと聞いて、弥太郎が、お千代を捜すために自分の

生まれ故郷でもある津軽に向かおうと決意します。

 

五日町の賭場を荒らしたとして 追いかけてきた

守花一家のものを 歯牙にもかけずあしらう 弥太郎。

 

それを 見ていた 旅姿の大親分大前田英五郎が 

「俺のところでわらじを脱がないか」と声をかける。
しかし、先を急ぐ弥太郎はきっぱり断り、
むしろ大親分のほうが男惚れした様子だった。


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