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Channel: 桃象の観劇書付
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【用語解説】 間男(まおとこ) 

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間男とは結婚し、夫のある女性が他の男性と肉体関係など

男女の関係をもつこと。また、そういった男性をいう。

 

 

明暦元年(1655年)に、

幕府が公布した『江戸市中法度』によれば、

不倫は男女同罪とされ、

夫は、密通した間男をその場で殺してもよい

と定められていた。

 

実際、妻を寝取られた武士が現場を押さえた場合は、

即座にその不倫相手を斬り殺すことも許されていた。

 

 

寛保2年(1742年)の『公家方御定書』でも、

不倫した妻と相手の間男は死罪とされた。

 

男は裸馬に乗せられて市中を引き回しのうえ、

斬首した首を刑場で三日間さらす獄門。

女は斬首の刑に処されることになった。

 

 

 

 

不倫が  「公(おおやけ)」に なると

こういう結果と なるわけですが

 

公になるとまずい という場合は

内々の  示談金で済ませようという話にもなります。

 

その場合の相場は  7両2分。

 

なぜ、そんな半端な数字なのかというと、
大判1枚に相当する金額だからなんだそうです。

 

大判 基本は10両のはずなんですが

小判との換算率が変動していて  そうなったようです。

 

 

 

現代の感覚に あわせて 

1両を 10万円 換算すると 約 72万円。

 

「示談が成立しないと死罪」の割に、
七両二分は高いのか、安いのか。
 

江戸時代は「十両盗んだら死罪」だったから、
不義密通はある意味、泥棒よりも量刑が重いことになる。


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