国定忠治の子分。
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国定忠治は、上州百ヵ村の村民が凶作にあえぐのをよそに
暴政をつづける代官 大貫兵衛を、斬った。
そして、忠治は乾分板割の浅太郎らとともに、赤城の山にたてこもった。お上の威光をかさに、山狩りをつづける関八州の総捕物陣。
目あかし三室の勘助を叔父にもつ浅太郎は、
かわいい乾分をかたぎに戻そうとする忠治の真意を解せず、
身のあかしをたてようと勘助を斬った。
勘助の首を持って 赤城山の忠治の元へ行く途中
背中に背負った勘助の息子 勘太郎のために歌ったのが
有名な 《赤城の子守唄》
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泣くなよしよし ねんねしな
山の鴉が 啼いた とて
泣いちゃいけない ねんねしな
泣けば鴉が 又さわぐ