■ 忠臣蔵外伝 恋の絵図面取り」
大工棟梁 沢松平兵衛 都京弥
神崎 与五郎 城麗斗
吉良家中間 京乃健次郎
吉良家中間 京乃廉
お艶の友人 お花 京乃そら
大工棟梁の娘 お艶 星乃ななみ
岡野金右衛門 光乃みな
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舞台は 江戸は本所 吉良邸裏の 居酒屋「小春屋」
吉良の中間(ちゅうげん)なども 立ち寄り
にぎわっている。
この店を切り盛りしているのが
則休(のりやす)と 九十郎(くじゅうろう)
この二人 実は 赤穂浪士の神埼と岡野で
幼名を名乗って、町人として潜伏。
吉良邸の様子を探っていたのだった
この酒屋の客の中に九十郎のファンができる。
神崎与五郎が「手でも握ってやれよ」と冷やかすと
「左様な淫奔惰弱なる振る舞いをいたす金右衛門と思し召すか!」
とぶち切れる。それほど物堅い男。
ところがこのおねえさん、お艶と言って
吉良邸をてがけた大工平兵衛の娘だった。
だが 岡野は 「たぶらかして絵図面を手に入れろ」との
強いリクエストを受けていたのだった
今日も お花、お艶、が 九十郎に絵草子を読んでもらいたいと
やってきたが、、神埼が お花を連れて 出かける
岡野とお艶を二人っきりにするための作戦であった。
お艶と仲良しになり、
いつの間にか 本気で好きに なってしまい
「絵図面持ってきてくんないか」と言いにくくなってしまう。
それでも言いにくそうに
ゆくゆくは お艶ちゃんと結婚して 大工のあとを継ぎたいから
勉強したいと 吉良邸の絵図面を貸してほしいと・・
お艶は 悩んだ末に 家から 吉良邸の絵図面を持ち出す。
ところが それを 父親に見つかってしまう。
ワケを話すお艶に
父親は、九十郎さんは 赤穂の浪士かもしれないぞ
そんな噂もあるんだ
もし、そうだったら 九十郎さんは 吉良様の屋敷に討入り
そのあとは自決。 結婚など夢の話
父親から聞かされた 九十郎にまつわる噂に
愕然とするお艶
でも、もし、、九十郎さんが 赤穂の浪士だったとして
この絵図面を届けたら 九十郎さんの役に立つのよね
それだったら それでいいわ
そんなに惚れてるんだな・・
大工の父親、
娘の一途な恋に、絵図面を渡すことを 同意する。