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Channel: 桃象の観劇書付
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長谷川劇団 8/27夜「夢花火」③

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この日の夜の部 桃象は ここに座ってました

 

これには 訳がありまして

このお芝居を 劇団都で行っていた時

 

↓ ☆の位置あたりに 手紙を落としていたんです

 

と言っても 

このお芝居 観てない人にはワケワカメでしょうから 

説明すると

 

舞台は 夢乃真一座の楽屋

座員の子が 山中誠一から 真座長に届いた手紙を

持ってきますが 座長が不在なため 

ここだとわかりやすいだろうと 衣装箱に入ってた着物の

上に その手紙を 置きます

 

もうひとりの 座員が 折りたたんだ着物を持ってきて

衣装箱の手紙に気が付かず その上に着物を置きます

そして 箱の中の着物全部取り出して 着物を持ち

花道から出ていきます

 

その時 挟まっていた 手紙が落ちます 

 

そのあと 真座長が戻ってきて

いろいろあって

 

そして 中幕

 

場面が変わって 金田宅の場面 いろいろあって

 

落ちた手紙にスポットライトがあたり

手紙の内容が明かされるという 演出なんです

 

というわけで 劇団都で このお芝居を行ってた時には

中幕前の 花道 ☆のあたりに 

その問題の手紙を落としていってたんです

 

 

劇団都での公演時 

しばしば問題になったのが  「善意の観客」

 

芝居の中幕が閉まっているのに 花道に芝居で使ったものが

落ちてるので 

「良かれと思って その手紙を回収してしまう」

観客が登場する  危惧があったんです

 

初演時の時も さわろうとする客がいたので

「さわらないで そのまま置いといてね」 と

鈴成座の桟敷席にいた 桃象が 説明しましたし

 

それ以降 オーエス劇場の時もあったかなぁ

 

2015年 三吉演芸場の公演時にも 善意の観客がいたので

後ろに座ってた 桃象 あわてて 前へ行って 

行為を阻止した 経緯もあります 

 

ので 今回は 1番席で見張ってました (笑)

 

ところが 今回は この☆の位置

中幕が しまったら 隠れる位置で

桃象の危惧は 肩透かしでした (笑)

 

でもなぁ 

 

中幕うちだと 楽屋に落ちた手紙が 

金田宅の玄関先に 飛んで行ったことになるのよね

 

でもなぁ

 

芝居をスムーズにすすめるためには 

今回のほうが スムーズなんですよねぇ

 

悩ましい問題ですね

 

 

桃象は やはり ↓の位置のほうがいいように思うんです

 

で 「善意の観客」問題 対応のために

中幕が閉まった直後 黒子さんが花道から出てきて

 

 

こういう電池式のスポットライトで 

やんわり 手紙を照らす

 

手紙の内容を明かすときには 

本当の照明で さらに明るくして・・・

 

こういうのは どうだろう

 

その手紙に何かあることを 示すことで

お客さんも 何かあるというのがわかるから

手をださないんじゃないかなぁ


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