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Channel: 桃象の観劇書付
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長谷川劇団 8/27昼「大阪ぎらい物語」①

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■ 『大阪ぎらい物語』

 

河内家御寮さん おしず  愛京花

おしずの弟   忠平   長谷川武弥

長男      新太郎  長谷川一馬

次男      栄二郎  京未来

新太郎の妻   きよ子  京詩音

島之内の妹   おとみ  きあら

河内家の番頭  金助   長谷川愁

河内家の手代  太吉   長谷川孝ノ助

河内家の女中  およね  白羽乃愛

乳母      おさく  長谷川舞 

出入りの棟梁  大初   長谷川乱之助

 

 

今から 100年前 1923年(大正12年)9月

関東大震災が起き、神奈川県、東京府(現 東京都)を

中心に隣接する県の内陸と沿岸に及ぶ広い範囲で甚大な

被害をもたらしました。

この震災により、東京市・横浜市などから 

大阪に移住する者も 数多くみられ 

その結果 大阪が いっそう栄えることにつながったんや

そうです

 

このお話は そんな 1924年(大正13年)の大阪。

大阪の老舗どころと言われた船場に

「河内家」とのれんを吊るした木綿問屋があった。


 主人は亡くなり、店の実権は勝気なお家はんおしずが
握って、商いの方は仲々繁昌していた。が、このお家は
んには大きな悩み事があった。それは、おしずの二人の
子供が原因であった。

 

長男の新太郎はすでに結婚し、ゆくゆくは店の跡とり
になる人であったが、性格がおとなしすぎて、目下おし
づの弟の忠平を後見として商売を勉強させていた。

 

おしづにしてみれば、この新太郎にはそれほど頭を痛めるこ
とはなかったが、問題は次男坊の栄二郎にあった。


栄二郎は、アホかなと思わせるところがあるかと思え
ば、妙に人の意表をつくような言葉を吐いたりして、周
囲の者のやっかいものであった。
 

このアホな栄二郎が恋をした。相手の女性は女中のお八重。
とうとうお八重を嫁に貰ってくれとせがむ有様。困ったのは、

おしずや忠平をはじめとする親族一同である。
 

「河内家」は大阪でも指折りの老舗、それだけにのれ
んに傷がつく、いくらなんでも女中を嫁にはと、お八重
に因果をふくめて、里へ帰してしまった。

 

ここから 幕が開きます

 

■ 


このお芝居で 島之内のおとみさんが 

母親違いの兄妹として 登場します

 

「島之内」は 花街として有名で

河内家の亡くなったご主人が 

芸妓さんを妾にして産ませた子供 なんだろうか

という 想像させる地名です

 


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