実は 二場 伝吉の家の はじまりで
夜鷹が商売に出かける前 夜鷹同士の喧嘩が
あります
おはぜは 小さな箱に化粧道具を入れ 鏡で化粧をしている
おてふは 半分顔を塗り キセルを持っている
おいぼ は 火鉢の前にいて、茶碗で酒を飲んでいる
おはぜが スリコギを持って おてふに
100文を 貸した金を返せと 言い出し争いになります
それを仲裁するのが おいぼ
先の 庚申塚の場面の パロディーを 演じます
キセル というのが サムライの 長刀
つまり お坊吉三 を 暗示して
スリコギ というのが 短刀
つまり お嬢吉三 を 暗示して
仲裁役 和尚吉三 ですわね
客席を沸かす 場面 なかなか面白い場面です
■ 第三場 お竹蔵の場
さっきお金をもらった 与九兵衛さん、
通りかかったお坊吉三にあっさりその百両を巻き上げられ、
退場します。以後出番ありません。
お坊吉三に追いついた伝吉さん、やはり百両は必要です。
なのでお坊吉三に「なんとかその金貸してくれ」と頼みます。
赤の他人に普通はこんな事言いませんが、
目の前でカツアゲしてたお金ですから、頼みやすいです。
断るお坊、あれこれあって、
お坊は食い下がる伝吉さんを斬り殺してしまいます。
伝吉さんを探しにきた十三郎くんとおとせちゃん、
死体を見てびっくりです。
そばに、小柄(こづか)が落ちています
って、小柄というのは、刀の鍔(つば)のところに
うまく差し込んである小さい刀です。
その 小柄には 吉の字菱の 家紋の細工がされていて
お防吉三の 家紋ですわね
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実は 実は この場面の冒頭
桃象が ? という セリフが ございました
与九兵衛さんが やってきた直後 鐘の音がなり
「八つの鐘がなった もうすぐ日が暮れるなぁ」 と。
江戸時代 現代の時計に すると こんなイメージ
だいたいですが 12時が 九つ
日暮れの18時が 暮六つ です
なので 八つの鐘がなるのは 14時ぐらいなんですよー
八つ時に食べるから 「おやつ」というんですよーー
なので もうすぐ日暮れって そりゃあ ないでしょ
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