「劇中劇」は 劇の中に挿入された劇。
劇の中でさらに別の劇が展開する
「入れ子構造」によって、
ある種の演出効果を生むためによく使われる技法。
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「お梶・藤十郎」において
「大経師昔暦(おさん茂兵衛)」の一部分が
挿入されることもあります
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これが どうも 初めて見た客にとっては
わかりにくいようで・・・
「藤十郎の恋」のお芝居を
観たことがあるという人と話した時に
「 売れてない役者が
二人の女性と 恋愛関係になる話でしょ」
ということを 言ってて ビックリしたこともあります
藤十郎 と お梶 と 劇中劇の おさん
の関係が 混乱したのでしょう
藤十郎を 売れてない役者と理解しているのも
ものすごいんですが w
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劇中劇
「大経師昔暦(おさん茂兵衛)」が始まる直前
幕前に 都万太夫座の若座長演じる役者が 出てきて、
ここからは 劇中劇であることがわかるように
しつこく客にアピールしてもいいのかな
「ようこそ 都万太夫座へ お越しくださいました。
あ ただいま 皆様方は 京都の 都万太夫座の客席に
座っておられるんですよ
あちらのほうからは かすかに 鴨川のせせらぎが
聞こえてきますよね
ただいまから 坂田藤十朗 霧波千寿 の
『大経師昔暦 』 ご覧いただくわけでございますが
そのおりには 藤十朗! 霧波! などの
ご声援 よろしくお願いします」
例えば こんな具合に・・・