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Channel: 桃象の観劇書付
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劇団都 6/7「男十三夜」②

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★ 前幕から1年が経過

 

新助が 料亭ひさごにやってきた

スリ稼業から足を洗い 小間物屋として がんばった

もらったかんざしを 手にし 

お蔦に会いに来た

 

スリ仲間だった 逃げてくる

そして 政五郎の親方に捕まった

 

親方さん ひさしぶりです

 

おお 新助か

 

いまでは 小間物屋としてがんばってるんです

 

お蝶は まだこんなことしているんだ

 

 

一緒にカタギになろうと言ったじゃないか

 

にいちゃん聞いてよ 

世間がカタギにさせてくれないのよ

 

どういうことだ?

 

きちんと 仕事に就くことには就いたの

でも ある時その店で お金が無くなったら

前科者の私が 疑われて 店をおわれてしまった

いくら がんばろうとしても 世間てそんなものよ

 

俺が まってるからな

罪を償って出てきたら 一緒に小間物屋やろう

いいか 待ってるからな

 

いいか お前も待ってくれてる人がいるってことを

忘れるな

がんばれよ

 

 

 

お蔦 ひさしぶりだなぁ

 

仲居のお蔦は いまでは この店の女将さんになっていた

そんなところへ 元の亭主 与謝五郎が やってきた


 

 

おまえ 俺の子供をを 身ごもったって言ってたよな

 

与謝五郎は それを バラされたくなかったら

金をよこせと おどす

 

 

 

そんな お蔦の様子を 陰で見ていた新助

 

与謝五郎に 文句を言う

 

 

そして 争いに

 

 

そして

 

 

新助 せっかく カタギになったのに・・

 

 

出てきた お蔦さんが かんざしに気づく

 

あの時の・・

 

まっとうな人間になって 戻ってきてね

まってるから

ありがとうございます


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