大衆演劇の舞踊 でも しばしば 踊られる
田川寿美さんの「女人高野」ですが、
レポなどで 「女人荒野」 と 間違う人も 多い曲。
石川さゆりの曲の場合は 「女人荒野」なんですが
当初 発売予定発表時は「女人高野」と 記載されてましたが
いざ発売という直前になって 「女人荒野」となりました
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そのむかし、空海が開いた 高野山は 女人禁制、
つまり 女性が立ち入ってはいけないとされていて
女性がお参りをすることができなかったのですね。
江戸は元禄時代
徳川五代将軍 綱吉の母である 桂昌殷 という人が
高野山へお参りする代わりに
大和の国 山中にある 室生寺(むろうじ)へお参りし、
そこへお参りすることによって 高野山に気持ちが届くという
システムを作り上げたんだ そうなんです。
それ以降
「女性は 本家の高野山へお参りできないが
室生寺(むろうじ) へ お参りすると
高野山へお参りしたことと同じになる 」
というシステムとなり
女人高野 (女がお参りする高野山) 室生寺 と
呼ばれるようになったんやそうで
全国各地から お参りする人が
絶える事がない にぎわいぶりであったといいます。
高野山への 女性の入山が
1904年 (明治37年) 許されて以降は
お参りする人は 減ったものの
現在でも、女人高野: 女性がお参りする高野山と
いう 位置づけは変わりはございません。
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女性が 恋に破れ その 室生寺へお参りをする様子 を 歌ったのが
田川寿美さんの「女人高野」 なんです。
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その 室生寺 どこにあるのかというと、
奈良県宇陀市
つまり やまと座 と 同じ市にあるわけでございます。
電車なら
榛原の隣の駅 室生口大野(むろうぐちおおの)駅 下車
室生寺行のバスが出ています