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Channel: 桃象の観劇書付
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三婆(さんばば)

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「三婆 -さんばば-」

有吉佐和子が 昭和36年に発表した小説。

 

 

時は1963(昭和38)年初夏、金融業者の武市浩蔵は 

東京 神楽坂にある妾 駒代の家で 急死する。

 

武市浩蔵の妻、松子の家に

相続権を主張する浩蔵の妹のタキ、

料理屋開業まで1カ月間の間借りを要求する妾の駒代

までもが 転がり込み、

いがみ合いながらも奇妙な共同生活が始まり

「奇妙な友情」と「愛憎」が芽生えます

 

 

 

本妻、夫の妹 妾は 60歳の設定 

現代で 60歳というとそうでもないが

昭和30年代当時は 立派な「婆」扱いの時代でした。

 

血の繋がりのない3人の女性たちが老いても必死に生きていく

様を描いた作で 時折 鋭い切り口であぶり出される

老人問題”を 描いています。

 

 

この 原作をベースに ユーモアをふんだんに入れ

喜劇に仕立て テレビドラマ化や 舞台化が 

何度も行われています。

 

原作は、かなり陰湿な人間関係が出てくるのですが

舞台版は「3人の老女の関係の妙」を 喜劇的に描き

日本の高度成長期 ということを重視した時代背景にし、

伸び盛りの日本全体の空気と

衰えていく老人たちを対比しながら、

老人問題や福祉問題に対する皮肉な視線までをも

感じさせる ものに仕上げてあります。

 

 

 

この 「三婆」 に

 

2月20日(水)

妖怪女優 三河家諒  

妖怪女優 藤乃かな

市川叶太郎

が 挑みます 

 

■ 2月20日 (水)

劇団十六夜

大阪 朝日劇場

【劇場案内】 朝日劇場

ゲスト出演

三河家諒・藤乃かな見参!

傑作喜劇 「三婆」

三河家諒・藤乃かな

大奮闘のお芝居になる予感

 

 

笑いの中に 

平成の時代にも通用する

社会問題  

そんな熱い熱い舞台

 

三河家諒・藤乃かなの

「恐ろしさ」を是非・・

 


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