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Channel: 桃象の観劇書付
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【用語解説】瓦斯(ガス)灯

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大衆演劇のお芝居

戻り橋等 明治時代のお話の時に 舞台にしばしば 

ガス灯が置かれたりします。

 

一度 これについて整理しておきましょう

 

 

日本で はじめて 西洋式のガス灯が灯されたのは

大阪で  1871年(明治4年)大阪府大阪市の造幣局周辺

なんだそうで  機械の燃料として用いていたガスを流用する形。

 

翌年の1872年(明治5年)9月1日に、横浜 馬車道周辺で

ガス灯が設置され ここから 大きく広まっていったそうな。

 

横浜に遅れること2年後、1874年(明治7年)には

東京の金杉橋から京橋までの橋銀座通りに

街灯として86基のガス灯を設置

 

 

また 同じ1874年には 日本橋馬喰町付近に  石油ランプの街灯が灯されたそうな

 

 

明治9年に「東京府ガス局」という公営の事業となり 

明治10年、上野公園で行われた 第1回内国勧業博覧会が開かれ、ガス灯が展示。

翌年明治11年には京橋近くの 新富座、

明治13年には高輪の陸軍省にガス灯がつき、

明治16年には鹿鳴館にガス灯がつくという 

発展を遂げていきます

 

 

ということで 仮に お芝居 で 「ガス灯」が使われた場合、

そのお芝居が 東京 日本橋や京橋などであれば

明治7年以降のお話しということですが

 

浅草上野周辺であれば 明治10年以降のお話と

いうことになります

 

さらに 拡大するのは明治13年頃のようですから

「戻り橋」で ガス灯を使用すると 明治13年以降

ということになってしまいます。


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