2018.1.13 男十三夜
昨日は 京乃健次郎新成人記念公演 ということで
主役 新助を 健次郎が 行ったそうです。
昨日 桃象あれやこれやと忙しくしてまして
夜もどってきて みてみると
「健次郎がんばってます」と 現場から 画像が届いてました。
料亭「ひさご」に務めているお蔦を訪ねてきた亭主。
バクチをし負けた腹いせにイカサマだと言ったところが
袋叩きにされ額に傷を負わされたから
その治療費を お蔦にせびりにきた。以前から なんだかんだと金をせびるのだが、
お蔦には そんな亭主の子供も身ごもっていた。
お蔦は給金を前借りして五両の金を作ろう と店の若旦那に相談。
お蔦のことを心配した店の若旦那は
お蔦に亭主と別れて 自分と一緒になってこの店を盛りたててほしいとも言って
5両の金を用立ててくれた。
店の前で お蔦がその金を持って亭主がやってくるのを待っている。
そこへ通りかかったのが
新助と長助のスリの二人組。
まんまと その5両の金を懐へ入れた。
が、通りかかった 目明しの親分に見つかり、
新助だけが捕まってしまった。
新助はなんのかんのと言い訳する。が、
スリの常習であるため、逃れられない。
お蔦はそんな新助に優しい言葉をかける。
「あなたは根っからの悪い人じゃないは ず。
あなたを見ているとわかるわ。
なにかあってそうなっただろうけど・・・・
なにか 悪いことをしそうになったとき 親のことを考えてみて・・・・・」、
自分の刺している簪を手に取って
「これはおっ母さんの形見。あなたがなにか悪いことをしそうになったら、
この簪を見て、私の言ったことを思い出して下さいね。」と話す。
それを聞いて 涙ぐむ新助。
その涙を見て 目明しの親分。
「なあ 新助。今日の月は奇麗だなぁ。月には兎が住んでいるというが・・・」
親分は そう言いながら 月に見とれるふりをしながら新助の縄を解く。
そして「早く行け」と手で合図。
必ず堅気になってみせると胸に誓いを立てて 新助は涙ながらに
その場を離れて行った。
お蔦の亭主が五両の金を取りに来て お蔦は金を渡しは店の中に戻った。
そんなお蔦を見送りながら、
亭主は「もう、潮時だ。金も取れない」と言い、手紙を残し、逃げてしまう。
お蔦は金づるにされていただけだった。
それから一年が立って
新助は 小間物屋をしているらしい。
立派に堅気になって 茶屋「ひさご」の店先へ戻ってきた。
お蔦は若旦那と一緒になり、若奥様におさまっている。
そこから ひと波乱 ふた波乱
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画像は 新助が 小間物屋になって 戻ってきたときに
長助と会った。カタギになろうといったのに 長助は いまだに
スリを続けていて 目明しの親分にとらえられた。
話を聞いてみると 長助には長助の言い分があり・・・
という 場面でございます。
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このお芝居の新助、
助けてくれた お蔦に 恩義を感じていただけではなく
ほのかな恋心を抱いていた。
そのお蔦が 結婚したという話を聞いて 肩をおとしたり
でも お蔦に難儀がかかると・・
という 心理状態を どう演じるのかが かなり難しく
役者の力が ためされるような芝居で役。
健次郎 がんばったそうな !