そろそろ 釣忍のシーズンです。
ということで ひさしぶりに
お芝居「釣忍」に 感じていることを
例によって熱く語りましょう 笑
今回は 佐太郎さんがやっている「越前屋」
ここを 語ってみたいと思います
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これが 原作ベースによる
越前屋 日本橋通り三丁目
本家 白銀町
親戚 扇屋 槙町 ここも 日本橋の通り沿いにあります
鹿関 村田 小伝馬町
越前屋から 2キロ程度離れた 深川黒江町にある
長屋に 定次郎とおはんは 住んでいます
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日本橋通り三丁目の越前屋
日本橋通り三丁目というと
江戸城下町の中で 一番の繁華街で
ここで店を出すということは
商売人にとって 最大のステータスな土地
現代で言うと 東京銀座の大通り沿いに店を構えている
そんな立地
そんな場所に 店舗を構えている だけで
「大店 おおだな」ということです
で 越前屋は どんな商売をしているのか
というのは 実は 原作には書かれていません
しかしながら ヒントは「越前屋」という名前にあります
日本橋にある越前屋 しかも 本家が幅を利かせている
これは 実際に江戸時代に 日本橋にあった
「越後屋」のことを 示しているんですわ
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歌舞伎 与話情浮名横櫛 いわゆる お富与三郎
では 「源氏店」という 名前にしてありますが
これは 実在した 玄冶店(げんやだな)のこと
ドラマで カップヌードルを食べる シーンも
「コップヌードル」と 宣伝にならないように
あるいは 仮名にすることによって
問題が起きないようにする あの手法です
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実在した 越後屋も のちのち 名前を変え
三井越後屋 を 略して 三越 なりました
その店を 暗示しているけれども
その店そのものではなくフィクションなのよ
というのが
「日本橋通り三丁目の越前屋」なんです
なので この地名と店名で
本家というのが 三井財閥であること
明治になって 三越となった
呉服太物問屋の 従業員300人ぐらいの
大きな店であることを 言ってるんです
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なので 例えば 佐太郎さんの店が 「白銀屋」とか
で 行って劇団さんもあるわけですが
必ず 原作通りやらなきゃダメとは 思いませんが
じゃあ 白銀屋って どんな場所で
どんな商売して 何人ぐらい従業員がいる店なのか
表現してほしいと 思うのです
越前屋 として 芝居をする場合も
せめて「日本橋」という 地名が ほんと欲しいのよね
白銀町に住む本家
これも 単に「本家」だけではなく
「白銀町の本家」と言ってもらうと
越前屋の店の 規模感が さらに表現できるんてせすよね
ちなみに 白銀町 現代では
日本銀行(いわゆる日銀)本店のある場所です