■ お芝居 「美桜~みお~」
深川長屋
棒手振 魚定 源三郎 長谷川愁
棒手振 魚新 お新 京詩音
おじさん 長谷川乱之助
おばさん 長谷川舞
川越藩
大河内吉保 長谷川武弥
春姫 京未来
腰元 お愛 愛京花
腰元 お藤 藤乃かな
家臣 馬之丞 長谷川一馬
家臣 長谷川孝ノ助
深川街中
子供 きあら
子供 大河
町人 長谷川孝ノ助
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魚定と 書かれた法被をきて 棒手振りの桶などを持った
源さんが 長屋へ帰ってきた
井戸端で 洗い物をしていた おばさんと いろいろ会話
源さん 定・おはんという夫婦にに育てられたが
おそらく 10代の若いころ はやり病かなで
二親が亡くなり 長屋の皆さんや そのおばさんたちに
助けてもらいながら 父親の仕事を継いだ
そんな いきさつがあるらしい
そこへ もう一人 魚新 と書かれた半纏をきた
棒手振りの少女 お新ちゃんが やってくる
実は 源さんとは 恋仲で いいなずけ
2人仲良く 仕事ではライバルとして・・
そんな 生活を行っていた。
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そんなところへ 仰々しい身なりの一行がやってきた
川越藩の 侍 馬之亟と
いかにも 殿様の腰元という姿の あ愛とお藤。
ここで 源さんの出生の秘密が明かされる
川越藩の殿様 大河内吉保に 双子が生まれ
双子が忌み嫌われることから 長男は家に残し
次男を 生まれてすぐ養子に出したという
養子と言っても どこへでも出すわけにはいかず
江戸一番という 日本橋の越前屋へ相談
越前屋では 子供を持たない 次男 定次郎に
赤ん坊を託すことにして 大河内家もそれを承諾して
養子縁組が行われた。
つまり 源さんは 川越藩大河内家の 次男坊
源三郎という 若殿だという
双子の兄 勝之進が 流行り病で亡くなったため
大河内家では 跡取りがいなくなり
若殿 源三郎に 城に戻ってきてほしいという話
源さんは そんな無茶な話あるかというが
川越城下の民や 城内の家臣たちのため
なんとか 戻ってきてほしいという説得にというか
半むりやり 城に連れ戻されてしまった
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育ての父 定次郎 にも あった 身分違いの恋
それが 再び 源三郎とお新の間に ふってわいた形
棒手振りの魚屋をやっている
ちゃきちゃき江戸っ子の お新ちゃん
そこからの 行動力が ものすごい
弟想いの 源三郎の姉 春姫も いろいろ助けて
お新ちゃんが いろいろしますぞーーー
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笑いの要素も しっかりいれ
切ない恋心 で 客席の心をグーっとつかみ
変化できないことはない 人は変われる
そして チャレンジする気持ちの大切さを
説いてくれる 素晴らしいお芝居でございます
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散ればこそ いとど桜は めでたけれ
憂き世になにか 久しかるべき
在原業平の和歌
に対する返歌として有名な歌です
「散るからこそ、いっそう桜は素晴らしいのだ。
はかない世の中に永遠なるものなどあるだろうか。
いやあるはずがない」
そんな意味です
変化するからこそ 美しい
そんな 美しい桜を 示した「美桜」じゃないかと
思った桃象でした