長谷川劇団 20234/20 篠原演芸場
「サンタクロースの贈り物」
篠原材木店 社長 長谷川武弥
その妻 愛京花
若旦那 長谷川一馬
次男 長谷川愁
お手伝い 京詩音
近所の主婦 長谷川舞
ケーキ屋 京詩音
街のサンタクロース 長谷川愁
街のサンタクロース 京未来
街のサンタクロース 長谷川一馬
浮浪の少女 京未来
窃盗犯親方 長谷川乱之助
山口好子 藤乃かな
鈴村富美子 長谷川桜
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このタイトルが ものすごく気になって気になって
観にいってきました♪
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舞台は 東京 ダンボールハウスのあるガード下
12月24日 街は クリスマスソングが流れる中
鈴村登美子は、大阪から東京に出て来たものの、
就職先は倒産、持ち金も尽き、寒さに震えているところ
浮浪のグループにあい 窃盗の仕事を斡旋されるが
登美子は それは犯罪だ
いくらお腹をすかせても 決してやってはいけないことだと
騒ぎ立てて グループは逃げて行った
その様子をみていた 同じく失業中の山口好子
たまたま拾った400万円の大金に心が揺らいでいたが、
実直な登美子の真心に胸打たれ、
その大金を落とし主に返す決心がつく。
好子は こんなクリスマスの日に 素敵な人に出会えた
私は生まれ変われた気がすると お互いに頑張りましょうと
登美子にポケットから 3000円を渡し
ちいさなクリスマスケーキを買い
2人で ほんのちいさな クリスマス気分を味わい
二人は5年後の再会を誓った
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という アレですよ
あの名作を 見事に 女性バージョンにして
『 素敵な素敵な出会いを
「サンタクロースの贈り物」 』として
描いて、物語の最後も
それを抜群に活かした オチを作った
藤乃かな さすがさすが 見事!!
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人の一生は努力してこそ道は開けると言われますが
努力だけではどうにもならない運命のキズナが
人生を大きく左右することも否定は出来ません。
運のある人 運に見放されてしまった人
運のない人は努力が足りなかったからという人もいますが
努力しても努力しても はい上がれない人もいるのです。
つまり、何遍サイコロを振ってみても
自分の意思に反してふり出しに戻ってしまう
どうにもならない人生もあります
そういう 双六にも似た人生もある
という もともとのテーマも しっかり踏襲した
お芝居に仕上がっています。
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その 主人公 登美子を
あの 長谷川桜が アドリブも交えて
見事見事に 大熱演
藤乃かな演じる 山口好子のヤリトリも
ところどころ笑いも加えながらも
観客の心のヒダヒダに響く言葉の数々
そして 物語の後半
義母を演じる 愛京花とのやりとりで
泣かせる泣かせる
えーーもんみたわーー