■ 4/14 長谷川劇団「吉良の仁吉」
太田仁吉 長谷川一馬
その妻 菊 京詩音
仁吉子分 三造 長谷川愁
神戸長吉 紅ア太郎
穴太徳次郎 長谷川武弥
子分 熊五郎 長谷川桜
子分 長谷川舞
子分 長谷川孝ノ助
角井門之助 愛京花
福山喜内 長谷川乱之助
芸者千代菊 京未来
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詳細な感想 手を抜こうと思ったのに
「もうちょい、詳しく感想書きますよね?」
という ブレッシャーが きたーー 爆笑
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三州吉良港に 一家を構える 太田仁吉。
18歳から3年間を次郎長の下で過ごし
次郎長と兄弟の盃を交わした人物のお話。
慶応2年4月、仁吉の兄弟分「神戸の長吉」が、
縄張りとする荒神山を、
隣町 桑名の博徒「穴太徳次郎」という親分に
侵害されました。
それを 奪還するには 相手と一戦交えると言う事
神戸の長吉も 清水の次郎長の傘下で
兄貴分 仁吉のもとを 訪ねてきました
仁吉の女房 菊は 穴太徳の妹
兄貴とは白羽を交えるのは嫌なので、
穴太徳の加勢はしないでほしい。
さあさあ、兄弟分である長吉の加勢をするか、妻の兄、
即ち義兄穴太徳の加勢をするかのいずれを立てても、
何れかが滅ぶ、板挟みの立場となりましたが、
まずは 仁吉は 穴太徳にかけあうことにしました
仁吉は桑名を訪ねて 話し合いを持とうとしますが
穴太徳は けんもほろろ荒神山のシマの話を持ち出そうとも
激怒される始末だが
居合わせた 芸者千代菊
仁吉に10年前に助けられたと 仁吉に加勢する
千代菊の父は 行き倒れに近い状態で仁吉に助けられ
その時 10両の金をもらったが
大金をもってることで イカサマ賭博に誘われ
穴太徳たちに 斬り殺されてしまったと。。
穴太徳の子分たちが 匕首を取り出して襲い掛かってくるのを
仁吉は 千代菊を連れて 逃げ出した
決断した仁吉は
妻と離婚し、兄弟分の長吉の側につくことにします
さあ どうなる!!
という 大衆演劇定番のお芝居
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超簡単にいうと 男同士の仁義だの プライドやら
ゴチャゴチャあり
金儲けの元を とられて とりかえす的な
お話なのですが
長谷川ならではの特徴としては
間に立たされた女房 を しっかりじっくり描くところ
それを 京詩音が演じるたのですが
4歳ぐらいから まるでどこかにスイッチがついてるように
泣く芝居ができた あの 詩音ですぞ
唇をワナワナと震わせ 目から涙があふれてという大熱演
それも 大げさすぎない めちゃめちゃ ナチュラルな芝居
さすが詩音 ハンパおまへん
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もちろん 主役の 長谷川一馬若座長も
特別出演の紅ア太郎花形も 気合い入れて頑張ってましたし
愛総座長も すごかったです
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ただ 一点だけ 気になった点がありまして
BGMが 流れるなかの ちいさいパンパンの音
仁吉が 倒れる
おそらく 客の大半は あらすじ知ってるから
あれでも 火縄銃で撃たれたと 理解できるんですが
わかりにくかったなぁ
その場面で BGMをなくす
パンパンの音を大きくする
仁吉が もっとオーバーに銃で撃たれた感を出す
などなど 工夫が 必要だと思った箇所です