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Channel: 桃象の観劇書付
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1月9日 劇団武る オランダ坂に雨が降る

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昨日 1月9日 大阪鈴成り座での

劇団武るに 藤乃かな・嘉島典俊ゲスト出演

お芝居「オランダ坂に雨が降る」の配役情報が届いています

 

芝居 「オランダ坂に雨が降る」

 

お葉の亭主 鶴吉  嘉島典俊
歯代屋の源三    中村直斗
長崎屋親分     都京弥
屑鉄        都祐矢
長崎屋若い者    真田きみや
長崎屋若い者    花總ひびき
長崎屋若い者    花總しら雪

長崎屋女郎 あやこ   司春香
お葉        藤乃かな
板前 政吉     三条すすむ

 

 

「鶴吉は、いつもの弱々しい感じではなく

 悪ぶって、強がりを通す感じでした」

 

「初対面で正吉さんに名前を問われるトコも ちょっとビビってるけど、それを悟られない様に 虚勢を張ると言うか… 今まで見てた鶴吉は正吉に怒鳴られて、シュンとしてたので 「やる人が変わると、こうも違うんだ」 ってなりましたよ

 

という 感想も届いています。

 

 

明治40年の東京が舞台です(その理由は のちほど)
一角にある家、政吉とお葉が仲良く暮らしている。

お葉が 女性が結婚したら結う丸髷を はじめて結った。ところが 政吉は仕事から帰ってきて そんなことも気づかずに 風呂へ行こうと・・・
帰ってきて どうして気づいてくれないのよと 怒ってる お葉。
男って 気づかないよねぇ、そういうことw
そんな仲睦まじい生活。
 

地回りの屑鉄と呼ばれる男が 政吉を呼びにきて けんかの仲裁に入ってほしいと呼びに来た
まあしかたないかと 政吉は出かけて行った

雨に降られて軒先を借りた男、それが お葉の元亭主 鶴吉だった。

鶴吉は 借金のかたに 女房であるお葉を 女郎として身売りをしたのだった。
鶴吉は ずいぶんと捜したと再会を喜ぶが、
お葉はというと 苦界から救ってくれた 政吉が今は いる身・・・複雑な心境である

お前がいなければ俺はやっていけないんだと言う鶴吉だが、
お葉はそんなことは出来ない、私の幸せを願うのならば忘れてほしいと 
つっぱねるお葉だが、鶴吉は しつこく食い下がる。

そりゃ 私だって女ですもの。
女は 誰かにすがりたくなる時もあるもの、そんな時に 思い出したこともあったけど・・

と お葉が言っているところへ 政吉が帰ってきて、戸の前で 事の次第を聞いてしまった。

政吉は お葉の幸せを願い 別れる事を決意する。
お葉の 鶴吉を思い出したこともあると言ったことを非難し、
そんなに こいつのことが忘れられねえのだったら 一緒に出て行けと・・・
鶴吉とお葉を追い出してしまう

追い出すときに 浅草でお葉のために買ってあげた下駄を 
政吉は めざわりだから 履いていけと・・・

 



後半は 前半から1年が経過し  舞台は 長崎へ移る。
明治41年(1908)4月26日 設定で お芝居が行われます

なぜなら、「明後日の4月28日 神戸から 

ブラジルへ 笠戸丸が出るから」というセリフが出てきます

 

長崎屋という宿屋の前、

政吉は お葉を 追い出したのはいいが、
それは 本心は お葉の幸せを願ってのことだった
しばせくして 鶴吉とお葉の消息がわからなくなり、
消息を追いかけて長崎へやってきたのだった。

長崎屋の前で 下駄やをしているおじさんに話しかける
この長崎屋は みてくれは 宿屋なんだが
中へ入ると 女郎屋だと・・・

ふと 下駄屋のおやじさんが修理している下駄を見ると
それは 江戸の下駄、政吉がお葉に最後に贈ったものと同じだった

おやじさん その下駄は?
この長崎屋で働いている 牡丹さんの下駄で・・・
 
そんなところへ 鶴吉がやってきた

 

お葉は 牡丹という名で 再び女郎として

鶴吉に 働かされていたのだった

 

そして・・・

 

 

嘉島典俊ならではの 鶴吉

なんか イキイキと演じてる嘉島さんの姿が

目に浮かぶようです

 

見たかったーーー


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