旅人の男 清太は
木津川一家で 傷養生をし 月日がすぎた
清太は、懸命に介護してくれたお嬢さんと、
いつしか良い仲となっている
三下の三太が それを ぼやいている
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三ちゃん 清太さん知らない?
清太さんは でかけたようですが
お嬢さん 清太さんの 好きなんでしょ
親分 お嬢さんは 清太さんのこと 好きみたいですよ
あの 清太というのは・・・
ただいま戻りました
親分がおよびですよ
清太さんに 話があるんだ
おめえさん うちの娘 お花 のこと
好きか嫌いかどっちだ?
好きですよ
そうかそうか
おーーい 花
お花 お前は どうだ?
清太さんのこと 好きよ
そうかそうか
政吉
へい 親分
この清太と お花の祝言をあげることにした
こういうことは 水が入りやすいので
狩祝言を さっそく上げたいと思うので
関八州の親分衆に 回状だしてくれ
お嬢さんとの 縁談話が トントン拍子に進んでしまった
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なんで 清太の野郎なんだよ
お嬢さんには この三ちゃんがいるというのに・・・
酒でも飲まなきゃ やってられねえよ