Quantcast
Channel: 桃象の観劇書付
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2923

【用語解説】お茶挽き 

$
0
0

葉茶を 茶臼でひいて抹茶にすること

 

 

 

江戸幕府開設間もない1617年、

日本橋葺屋町(現在の日本橋人形町)に

遊廓が許可され、幕府公認の吉原遊廓が誕生しました。

当初 京の島原を模倣したようで 茶会などもよく開いてたようで

客を抹茶で持て成すこともしていたようです。

 

抹茶というのは 現在のように 

あらかじめ挽いたものを保管することはせず、

挽きたてのものを味わってもらうという習慣から 

その日挽いたもので 

もてなすのが 当時のならわしです。

 

当初は 日によって 茶を挽く係を 交代で決めて 

その人が 臼で茶を挽いて 抹茶を作っていた。

 

と いいます。が のちのち 茶を挽くのは 

手の空いた者の役割になったそうです。

 

客がつかず あぶれた 女郎さんは お茶挽き当番を

命じられるようになったとか・・

 

 

それが 転じて 抹茶挽きの習慣がなくなっても 

客が来ない あぶれた ことを

 

 「お茶を挽く」 「お茶っぴき」 

 

などという用になったそうです。

 

 

「お茶っぴき」という言葉も 「品川心中」に 登場します

 

島津亜矢 の 「お染」 

もちろん 品川心中のお染さんのことを

歌っていますが、その中でも 「お茶っぴき」 登場します

 

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2923

Trending Articles